秋の伊豆半島、山と石、海を見て歩く⑥
デジカメで撮った写真が、
実際に目で見ているものと大きく違うことがある。
撮影する対象の明暗の差が大きいときなどがそうである。
リフトの近くに観葉植物らしいものがあった。
《なぜ、こんなところに?》とカメラを向けた。
葉が少し濡れ、ややにぶく光っている。
それでも肉眼では普通の緑色に見える。
しかし、デジカメの画面では、ほぼ真っ白に見える。
カメラがかってに色や明暗を変えてしまうようだ、
それは困ることでもあり、おもしろいことでもある。
夕焼けの空を目で見た通りの色で撮影するのは本当に難しい。
明暗差が激しいために、カメラが勝手に色を変えるのだ。
しかし、カメラが面白い画面を勝手に提供してくれる、
という点では、思いもしなかっただけに楽しいことでもある。